リファレンス
HPBASICでプログラムを作成するにはキーワードを知っておく必要があ
ります。キーワードとはプログラムに許可された言語ワードのことです。
プログラムはこれらのキーワードをつなげて作成していくわけですが、
このキーワードがわからないことには始まらないということで、
ここにリファレンス集を作成します。
なお、各キーワードはキーボードで実行できる場合とプログラム上で、
実行できる場合があり、それぞれについてアルファベット順に記載し解説しています。
A①
ABORT
キーボード実行可
プログラム使用可
ABORT (インターフェースセレクトコード)
指定したインターフェースの動作を
中止する命令です。たとえば
ABORT 7
ですとGPIBのインターフェース7の動作
を中止します。
GPIB以外のインターフェースは指定できません。
使用することによりデータ通信インターフェース
に対してこの文を実行することによりバッファを
クリアし、インターフェースを切り離します。
ABORTIO
キーボード実行可
プログラム実行可
ABORTIO (IOバス名)
デバイス、デバイス・グループ、マスストレージなど
割り当てられたI/Oバスを通じて現在実行中の
通信を終了します。
この文は指定したI/Oバス名を通じて現在実行中の
通信作業を中止します。
ABS
キーボード実行可
プログラム実行可
戻り値=ABS(引き数)
引き数の絶対値を返します。整数および実数の
引き数については整数型と実数型の有効範囲内
です。
ACS
キーボード実行可
プログラム実行可
戻り値=ACS(引き数)
アークコサイン値を返します。
引き数が実数の場合は返させる値は実数にな
ります。引き数が複素数の場合は複素数が
返されます。
ACSH
キーボード実行可
プログラム実行可
戻り値=ACSH(引き数)
アークハイパボリックコサイン値を返します。
引き数が実数の場合は返させる値は実数にな
ります。引き数が複素数の場合は複素数が
返されます。
ALLOCATE
キーボード実行可
プログラム実行可
プログラム実行中に配列変数や文字列変数へ動的
にメモリを割り当てます。
ALLOCATEで予約したメモリはDEALLOCATE文によって
解放することができます。使用方法としては
ALLOCATE 文字列名$[文字列長]
または
ALLOCATE 変数型名 配列(上限)
を基本とします。
ALLOCATEを使用するとメモリが動的に割り当て
られますが、配列の次元は静的に決定されます。
プログラム文脈で配列の次元サイズを決定する
ことはできますが、次元の数を変更することは
できません。
ALLOCATEはプログラムの実行中、休止中にキー
ボードから実行することができます。
ALLOCATE=(文字列名$,型名) (下限:上限) [文字列長]
ALPHA HEIGHT
キーボード実行可
プログラム実行
CRTの画面表示を変更する命令です。
アルファ領域の行数を変更するときに使用し、
上部をグラフィックスに使用するときなどに
使用します。
ALPHA HEIGHT (行数)
で指定します。