プログラムの作成
HP-BASICを編集するにはHP-BASIC端末操作を覚える必要がありますが、
これを覚えないで編集する方法もあります。
HP-BASICのプログラムコーディングの仕方について解説します。
HP-BASICはもともと計測器制御のためのプログラム言語なので、
計測器が正常に動作しているかを確認しながら、目的をもって
コーディングすることになりますが、その目的コーディングを
つらねていくだけでも特に問題はありません。
具体的には、
Connect(xxx)
Force_v(xxx)
Force_i(xxx)
Force_cnd(xxx)
Force_cnd(xxx)
Measure_v(xxx)
というようにやりたいことを一つ一つ組み上げていくようなプログラム でも、望みの動作さえできていれば特に問題はありません。
それができたうえでコーディングのレベルアップををおこなっていくことになります。
可読性の向上
プログラムの可読性の向上とは、エラーや編集時に自分や他の担当者が
編集しやすいようにしておくためのことです。
具体的にはプログラムのコードのインデントやコメント、プログラムに
おいては、ループや分岐を駆使して見やすく簡素化すること等です。
インデントは字下げともいい、プログラムコードの見やすさのためだけの
ものですが、プログラムを見る人にとっては重要なものです。
わかりやすいように、たとえば同じループ内や同じ字下げの中で処理する、
等工夫次第で、見やすくも見にくくもできます。
コメントはこの処理で何をやっているかを明示するためのもので、多すぎて
もみづらくなるので、センスよく付け加える必要があります。
プログラム内においてはif文やwhile等の繰り返し文をもちいて見やすくする
ことが必要です。
首記の部分で動作を箇条書きにしたプログラムコードでも問題はないのですが、
可読性や動作の意味を考えるとループや分岐をうまく使ってムダな時間をかけ
ずに可読性を上げたいところです。
またHP-BASICではデバッガを用いったときに限り、自動的に大文字や小文字を
操作してくれるのでそういった意味でも端末デバッガを使用できるようになって
おく必要があります。
共通ファイルの独立化
簡単なプログラムは1つのソースファイルで作成しても問題ありませんが、
複雑なプログラミングを行おうとするとそれは難しく、実際のところ、
エラー処理や動作、ファイル読み込み、初期イニシャル等、やるやらないに
かかわらず複数ファイルの読み込みをおこなっていると思います。
これに倣うわけではないですが、共通関数、たとえばテキストへの書き出しや
プロッターの操作など、自分の範囲内での共通動作は共通ファイルとして
別ファイル化するのが必要です。
これによるメリットは、コーディングの動作確認は不具合のある個所だけで
編集できること、複数の人間でコーディングするときも問題になりにくいこと、
他の担当者がコーディングを行うときも編集されてしまうリスクを避けること
等があります。
いずれにせよ、プログラムで共通化できる部分は他ファイルとして書き出し、
メインは呼び出すのみにとどめるのが、プログラム資産の管理としても正しいやり方
だと思います。
なれてくるとそのように編集してみては如何でしょうか。