端末操作の基本
端末操作の基本というページを作りましたのは、HP-BASICは
普通のWindows用のキーボードでは入力できず、HP用のキーボード
で専用の入力方法を学んでいく必要があるからです。
具体的には下記写真に記しているように、HP-UNIXのキーボードは
SUNワークステーションや通常のパソコンとも異なる仕様となっています。
この後にHP-UNIX用にまた(独自に)あたらしいキーボード仕様となる
のですが、とりあえずHP-BASIC用となっているこの仕様について
解説します。
HP-UNIX専用キーボードの操作
HP-UNIXのキーボード操作はHP-BASICを行いやすいような
仕様となっていて、HP-BASICのコマンドで命令する操作を
ボタンを押すことによって代用するような機能すらあります。
具体的には上図の紫で囲った部分は、HP-BASICの命令仕様のコマンドを
打つことなく、ボタン代用できるようになっており、たとえば上の
"STOP"や"BREAK"などは実行中に命令をハードウェアで与えられるよう
になっています。
また右側の紫の囲いは、HP-BASICのデバッグ用のコマンド操作のために
存在するボタン類で、"Clear display"は画面を一旦消去する、
行を消したり(Delete line)、画面を進めたり(Next)、画面を戻したり(Prev)、
デバッグ操作のためだけのボタン類となっています。
HP-BASICに与える操作としては画面表示のキーをみて命令を与えるのが
通常の操作となっています。
たとえばデータをロードしたり、セーブしたりといった命令はそれぞれ
に割り当てられたソフトキーを押すことで命令をコマンドで入力する手間を
省くことができます。
これが上図の黒で囲った(F1~F8)のソフトキーになります。
これに割り当てられる命令は画面表示によって異なるので、一概にどの命令
といったことはできませんが、逆にプログラムを作る際に自分の好きな
命令を割り当てることができます。
上図の青の囲いはテンキーですがあまり使用頻度はありません。
上の赤い囲いはBASICではなくシステムに命令を与えるときに使用します。
上の黄色い囲いもデバッグの時に使用します。
一つ前のコマンドを呼び出したりするときに使用し、慣れてくると
非常に便利です。
それ以外のキーはパソコン等でおなじみのキーになっています。
特に目新しいボタンはないと思いますが、パソコンのようにバックスペース
では文字を消すことができず、
"#"、または"@"をおすことが命令消去になっていることでしょうか。
これは昔のプリンタ印字ではバックしても消去できなかったため、
"######"と入力することにより文字を上書きして消去していたことに
由来するのですが、UNIXのバージョン(10から?)ではバックスペースで
命令の消去ができるようになっています。
このキーボードを使いこなすことがHP-BASICを使いこなすことへの
近道であるのは間違いありません。