HP-BASIC入門
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HP-UXのシェルについて①


HP-BASICを使用するのに、HP-UNIXが基本となります。 現在のワークステーション端末はLinuxを制御に使っていますが、 HP-BASICを使う必要がある人は、旧HP-UNIXの操作が不可欠となっています。
この操作は当然UNIXがベースとなっていて、シェルとのやり取りが不可欠です。 シェルとはUNIXとユーザーの間のインターフェースを果たすもので、ユーザーが打ち込んだコマンドを読み取って解釈し、 実行したり、カーネルにシステムコールを行ったりするコマンドインタープリタです。 シェルは他のコマンドと同様に一種のユーザプログラムになっています。
通常HP-UX10.x以前は標準シェルと呼ばれる独自仕様、HP-UX11.x以降はCシェルが用いられているようです。
シェルが持つ機能としては、
コマンドの実行
入出力切替え、ファイルに割り付け
プロセスのパイプ処理
バックグランドプロセスの生成
シェル変数とパラメータの受け渡し
コマンド実行結果の引用
実行環境の設定
スタートアップ時の設定
シェルスクリプトの実行
があります。




シェル機能:コマンドの実行





コマンドの実行はあらかじめ決められたプロセスを実行し、カーネルとユーザとのやり取りをとりもつもので、 シェル機能の根幹です。これはみなさんがよく実行するコマンドのことです。

入出力切り替え


シェルは標準出力をファイルに切り替えることができます。 標準出力をファイルに切り替える場合は">"文字を使用します。 またすでにあるファイルの内容を失わないで追加する場合は">>"を使用します。
コマンドの標準入力を他のファイルに切り替えるには"<"文字を使用します。

プロセスのパイプ処理


ファイルの機能をもちいることで、1つのコマンド出力を別のプロセスの標準入力に用いることができます。 このプロセスをパイプといい、"|"を使って用います。 この文字でつなぐことにより、前のコマンドの結果を次のプロセスの入力に置き換えることができます。

バックグランドプロセス


HP-UXにおいて、プロセスとはある仕事をするプログラムのことです。 コマンドを実行しているとそれが1つのプロセスになります。
通常シェルがコマンドを実行すると、そのコマンドが終了するまで次のコマンドは入力できませんが、 そのコマンドの後に"&"をつけることによってコマンドの終了をまたずに次のコマンドを実行することができます。 この実行コマンドをバックグランドプロセスといいます。