HP-BASIC入門
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Cシェルとは?


Cシェルはバークレイ版シェルで、通常のシェルと同じ働きをするものです。 Cシェルはシェルの機能をほとんど含んでおり、それ以上に下記の拡張性をもっています。
・以前に実行したコマンドの履歴を保存することができる。 ・コマンド名、あるいはコマンド形式に名前をつけることができる。 ・C言語のようなコマンドを実行できる。 HP-UXの古いバージョンではCシェルが導入されておらず、ヒストリ機能やエイリアス機能は使えません。 しかし新しいHP-UXのバージョンではそれらが使えるようになっています。



Cシェルの実行と終了





Cシェルはコマンドとして実行させることもできるし、ログイン時のシェルとして実行させることもできます。
$csh
%

この場合、環境変数とシェル変数は旧来のシェルから受け渡されます。 ログイン時に自動的にCシェルにする場合は、スーパーユーザで、/etc/passwdファイルの最後のフィールドを/bin/shのかわりに/bin/cshにします。 Cシェルを終了させたい場合はexitコマンドを実行するか、CTRL-dを押すと終了させることができます。 Cシェルのスタートアップファイルは$HOME/.cshrcファイルであり、Cシェルが呼び出されるたびに実行されます。これにスタートアップの記述をすることで、 スタートアッププロシージャを実行することができます。

Cシェル独自機能としてはヒストリ機能があります。ヒストリ機能とはユーザーが打ち込んだコマンドの履歴をバッファに保存して、 以前打ち込んだコマンドを容易に再実行したり、引数を再利用することができます。これがヒストリ機能です。

そのほかの機能としてエイリアス機能があります。 エイリアス機能とはキーボードから打ち込まれたコマンドを解釈する機能です。 この機能はコマンドおよびコマンド列を一つの名前をつけることができます。 エイリアス機能を使用することによって入力のキー入力を減少させることができます。 エイリアスは "alias"コマンドで別名定義することができます。

Cシェルは旧来のシェルと同じようにシェルの変数があります。 ただ、Cシェルの変数の設定、文字列変数の設定は旧来と異なり、setコマンドで設定し、unsetコマンドで解除します。 数値変数は@コマンドで設定、演算を行うことができます。

最後にCシェルのプロシージャについて。 Cシェルも旧来のシェルとおなじようにあらかじめコマンドをファイルに記述しておいてシェルにそのファイルのコマンドを実行させるシェルプロシージャがあります。 しかしCシェルと旧来のシェルではシェルプロシージャの作成が異なってきます。 Cシェルも構造化プログラミングが可能です。また割り込み処理も同様に行うことができます。