プログラムの起動
RockyMountainBasicを起動すると、初期化が始まります。
スイッチングマトリックスに接続されているハードウェアの
初期化はもとより、ワークステーションのメモリや測定関係の
処理部分の初期化を行います。また
HP-BASICを起動させるには端末からコマンドラインを入力しますが、
HP起動時に自動プログラムを走らせることができます。
通常は起動ディレクトリ内にHP-BASICで記述した"autostart"ファイル
を置きます。
これが自動実行のファイルで、さらに外部ファイルを読み込んだり
する手順となっています。
HP-BASIC起動ファイルに記述すること
通常、このスタートファイルはHewlett-Packardによって提供されます。
内容はスタート初期化や、エラー処理、ディスプレイ処理、ハードウェアの
初期化です。
基本的にはメーカー指定のままでいいのですが、ここにユーザー編集を
書き込みます。
具体的にまずやっておきたいことはマスストレージの指定。
マスストレージとは基準ディレクトリの指定考えるとしっくりくると
思います。
その位置からどのようにファイルを読み込むかを記述します。
その次はデバッグ環境の整備。
通常デバッグは端末で行うのですが、それを直接編集してしまうと
測定に影響がでるので、測定プログラムを全コピーし、それを
編集する方が安心なのでマスターディレクトリを決めておき、
そこから自動コピーするような記述を付け加えます。
また編集するときはコピー後のファイルを編集します。
これにより重大な編集ミスがあっても、復旧がスムーズにいくためです。
測定や編集を立ち上げ後に自動実行する場合はそのプログラムを
起動させる記述を書き加えます。
ハードウェアの初期化
ハードウェアの初期化は具体的に何をやっているかというと、
計測機器それぞれのセルフテスト機能を実行します。
各機器がこれらのテストにより動作異常となった場合は、
各機器のFailインジゲータを点灯させ、HP-BASIC画面では
イニシャル・エラー表示となります。
各機器に関してはそれぞれ基本的な動作を確認するための自己診断
機能があり、これらの機能は各機器のフロントパネルにある
セルフテストボタンを押すこと等による起動することができます。