HP-BASIC入門
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ファイル形式と遠隔変更


HP-BASICのファイル形式はバイナリとアスキー形式があります。 どちらもプログラムを示したものですが直接実行できるのは バイナリ形式です。
アスキー形式は人間が見やすいようにしているだけのもので、 保存やロードはバイナリから、という形になります。 人間が編集するときはアスキーファイル表示されていますが、 HP-BASIC標準のデバッガを用いた場合はバイナリのままアスキー 編集可能です。
これを遠隔で編集する方法について。



遠隔編集の方法:アスキー





Windows等のクライアント上での編集は、 プログラムのコードをローディングしておき、 HP-BASICのデバッガ環境から、

SAVE "PROGRAM"


等のようにアスキーファイルで落とし込みます。 これによりアスキーファイルに変更(ファイル容量は増加)されます。 このときは行番号も一緒にアスキー化されます。

ftp等でWindows環境に転送し、Windows上のテキスト編集が行えますが、 編集上、行番号も一緒に記述していく必要があります。 このとき、標準では行番号が連番でついているために、 行番号を一つ一つ編集していかないと行の挿入ができません。
そのために大きなプログラムを取り扱うときには注意が必要で、 ダミー行をHP-BASICのデバッガ環境で追加しておくか、 行番号の削除~付加を行う必要が出てきます。

行番号付加ソフト、行番号削除ソフト

記述が終わったアスキーファイルは再度HP-UXに転送し、 バイナリ形式に変換しておきます。 アスキーのままでは実行できないからです。

GET "PROGRAM"


マシンタイプによっては時間がかかりますが、バイナリへと 変換され、実行することができるようになります。

遠隔編集の方法:バイナリ



実行形式のまま、Windows転送をおこない、バイナリで 編集を行います。 この場合はバイナリエディタ等をつかってビットごとの 編集を行うことになりますが、簡単な数値の変更や単位の 変更等は十分これで行えます。 これによるメリットは再度端末に行って変換する必要が ないことが挙げられます。 具体的な実行方法はバイナリエディタのススメを参照ください。

HP-UNIXのバージョン(場合によってはLinux)では 標準でバイナリエディタがついてるので(vimエディタと呼ばれる) それでTelnetで編集することも可能です。

注意点としては、1ビットでも間違うと予想外の動作を することになるので編集は細心の注意が必要であるということ、 現在実行しているプログラムを唐突にftpで転送したりすると プログラムが混在していしまい、挙動がおかしくなる可能性が あるということなどが挙げられます。