GPIBの基礎知識
GPIBはHPによってコンピュータと計測器をつなぐ規格
として開発され、HP-IBとも呼ばれます。
主に計測器との信号のやり取りに用いられますが、
HP製の機器の性能が良かったために規格が標準化され、
現在計測器の多くはこのGP-IBインターフェースを搭載
しています。
またHP-UNIXであるワークステーションもこのインター
フェースを標準で搭載しています。
ここではGP-IBの基礎知識について。
GP-IBの特徴
GP-IBの特徴はバス構造のパラレルインターフェースで、
接続や校正がやりやすく特殊な道具を使うことなく
つなぎかえたり、増設したりすることができます。
接続はコントローラを含めて15台までという制約があります。
また終端にはターミネータを付ける必要があります。
高速通信には向いていないものの、パラレル通信のハンドシェイク通信で
信頼性の高いデータ転送が可能です。
標準化されているために様々な計測器にインターフェースが実装されており、
制御が容易になっています。
またパソコンでの操作も容易なため、自動化による能率・効率がアップします。
GP-IB信号線について
8本のデータライン、3本のハンドシェイクライン、5本の管理バスで
構成されます。
管理バスはATN/IFC/SRQ/REN/EOIとあり、ATNはコマンドモードで使用、
IFCは初期化するための信号送信、SEQは処理を知らせるために使用する
信号で、RENはリモート/ローカル状態を制御するために使用します。
EOIは通信を終了時に使用する信号線です。
よく使用するのはSRQでコントローラに対して各計測器が異常の発生や
送信完了の準備信号など割込要求をするための機能です。
SRQの返信で各計測器からの返信で何があったかを判断することができます。
ただ、このあたりの返信信号は各計測器のマニュアルを見てみないと判断
することができません。
各通信がどうだったのかをログを解析することにより把握することができます。
(例)
2013-09-13 15:59:02 READ = G
2013-09-13 15:59:00 SRQ. 0x50
2013-09-13 15:58:58 READ = B
2013-09-13 15:58:55 SRQ. 0x43
2013-09-13 15:58:55 READ = S
2013-09-13 15:58:55 SRQ. 0x44