HP-BASIC入門
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管理者とバックアップ



HP-UNIXの管理をしていると、バックアップに対する施策は絶対に必要です。 特にハードディスクは唯一の駆動部分でいつ壊れてもおかしくないもの ですから(年数がたっていればなおさら)、万が一のためにバックアップとリカバーは考えておかなければならないところです。
最近のHP-UNIXはEnterprise版のLinuxを基本としているので、市販の Linux用バックアップソフトが使えます。 USBDiskにバックアップイメージを作成しておけばいざというとき 安心ですし、DVDに作りこんでおけばひとまず安心です。
ここではそういった手段が使えないHP-UXについてのバックアップについて、 HP-UXは標準でそういった機能がありますので、それを活用します。
旧来のワークステーションではDATドライブとDATテープでバックアップを 行います。基本、ヒューレットパッカード製のDATドライブがついている はずですので、それでのバックアップを行います。



fbackupによるバックアップ




旧バージョン(HP-UX 9.0以前)では管理者権限のfbackupを用います。 とはいえ、昔の標準バックアップ機能なので、ファイルベースでOSは 含みませんし、Boot機能もありません。
復旧用のOSを入れてから、のリカバリーになります。

まず rootでログインし、端末エミュレータを起動します。 テープをドライブに挿入します。

>/usr/sbin/sam


と入力し、SAMを起動。

Backup and Recovery -> Interactive Backup and Recovery


でバックアップ装置の種類を選択。(基本DAT)

Action→Back up Files Interactively


Select Backup Scope・・・を選び、 Backup Scope:の欄で、Local File System Only (on NFS)を選択し、 OKを選択します。


igniteによるバックアップ


ignite(イグナイト)とはOSに標準で提供されている バックアップユーティリティーを指します。 昔のHP-UXには入っていませんでしたが、HP-UX10.x~は 導入されており、OSを含む、Boot可能など利便性が 各段に向上しています。
とはいえ、DATテープに保存するのが一般的なので、 テープが伸びたり、ドライブが壊れてテープをかみちぎったり、 ということが良くあります。

スーパーユーザーにて

>shutdown 0


を実行します。シングルーユーザーモードになります。 下記はコマンドプロンプトの画面より実行いたします。

>mount -a


LVMをマウントします。次にイグナイトバックアップをします。

>/opt/ignite/bin/make_recovery -vA


40GBのDDSテープで約40分程度かかります。