管理者設定とネットワーク
HPBASICを習得するには、やりたいことと言語のルール学習だけでなく、
HP-UNIXの操作やネットワーク、計測器のハードウェア等さまざまな知識
が必要になってきます。
ここでは管理者設定ツールSAMとネット―ワーク知識についての雑学について、
まとめてみました。
ネットワークの設定
HP-UNIXは他のUNIXやWindowsとの互換性は皆無(笑)なので、
ネットワークを通してデータのやり取りをすることになります。
そのため、ネットワーク設定を行ってTCP/IPレベルでの設定は
どうしても必須になってきます。
基本的にはネットワークの設定はネットリンクファイル(netlinkrc)と
ホストファイル(hosts)のテキストエディタで書きかえをおこなって、
各種ルーターの設定等を行うのですが、なかなか素人には現在の設定と
求める設定がどのようになっていればいいかがわかりません。
特にハードディスクがクラッシュしたときに、再度ネットワーク設定が
必要になったときにはどうしても設定が必要になります。
SAMツールの使用
HP-UNIXの管理の方法にSAMツールが導入されています。
バージョン8.xxからおそらく入っていたような・・。
最近のバージョンでは必ず導入されていますので、一度使用方法を
確認してみることをお勧めします。
HP-UNIXでは/etcの下を直接編集するのはリスクが高いので
管理者用のツールとしてSAM(サムツール)が用意されているわけです。
最近のものはGUIベースでSAMツールが提供されています。
>sam
コマンドは簡単で、ルートユーザーでこのように入力するだけです。 このとき、コマンドをGUIで入力した場合はGUIで起動し、CUIの場合は CUIで起動します。 基本的に管理者の作業は一通りできるようになっており、
・バックアップとリカバリ
・ファイルシステム
・カーネルの構成変更、ドライバ修正、パラメータ変更
・ネットワーク
・周辺デバイス
・ユーザーグループ
等、旧バージョンのものでも一通りの管理者作業ができるようにな っています。
ここでのネットワーク設定は現在のホストの設定と接続先や ルーターの設定が簡易的に行うことができるようになっていますが、 もちろんテキスト(netlinkrc)を直接修正してもかまいません。 しかしながら管理者権限が必要なほど高いリスクの修正となりますので、 バックアップをとっていざというときに復帰できるように しておくことが最低限必要です。