HP-BASICのプログラムの作成と実行
HP-BASICの言語仕様は基本的には一般的な(従来の)Basicと同じです。
プログラムはプログラムカウンタによってどの行を実行しているか
を示されています。
デバッガでは自動的に行番号が割り振られ、プログラムの流れは
「線形の流れ」とよばれるようにリストに沿った
直線の流れに沿って進んでいきます。
プログラムカウンタはコンピュータ内部のシステムの一部であり、
特に指定しない限りは行ごとに順次実行されていきます。
プログラム作成、保存
作成したプログラムの起動
HP-BASICではプログラムを呼び出して実行します
またプログラムを修正して保存します。
これがデバッグや実行の基本動作になるわけです。
ここではこの呼び出し、保存について解説します。
○LOAD文
LOAD文はそのときのプログラムをクリアし、別のプログラムを
メモリ内に格納します。
呼び出してくるプログラムファイルはバイナリ形式で保存され
ており、実行形式でもあります。
100 LOAD "PROGRAM"
マスストレージにあるPROGRAMファイルを読み込みます。
100 LOAD "/users/user/PROGRAM"
このときLOAD文は実行開始オプションをつけることができます。
10行目から実行する場合は
100 LOAD "PROGRAM",10
のように記述を行い、プログラムを読み込みます。
○GET文
GETコマンドを使用するとアスキーファイルからメモリ内にプロ グラムを展開することができます。
100 GET "PROGRAM"
100 GET "PROGRAM",10
○RE-STORE文
そのときのメモリ内にあるプログラムをバイナリ形式で保存します。 保存先は指定することもできます。
100 RE-STORE "/users/user/PROGRAM"
○SAVE文
そのときのメモリ内にあるプログラムをアスキー形式で保存します。 保存先は指定することができます。
100 SAVE "/users/user/PROGRAM"
以上のコマンドによってプログラムを読みだしたり、保存したり してデバッグをおこない、最適化していきます。
作成プログラムの実行、停止、継続
プログラムは順次実行ですが、選択や条件付きの実行、繰り返し等
一般的なプログラムの仕様が備わっています。
プログラムは「RUN」ボタンを押すことにより実行に入ります。
「RUN」ボタンを押すと行ごとに線型の実行が行われ、
ENDで示されるプログラム終了まで実行されることになります。
再度「RUN」を押しても同じことが行われます。
実行中でも「STOP」ボタンを押すことにより途中でもプログラムを
ストップさせることができます。
また「PAUSE」ボタンによってプログラムの一時停止、
「CONTINUE」によってプログラムの再開を実行することができます。
プログラムは行ラベルにそってコンピュータが識別することができるよう
にプログラム内で使用されるものです。
プログラムのリナンバリングをおこなった場合でもラベルは変わらないので
ラベルを積極的に利用しましょう。
100 Radius=5 !hankei
110 Circum=PI*2*Radius !menseki
120 PRINT INT(Circum)
130 PAUSE
140 GOTO Final
150 END
コメントは"!"で示される注釈で、プログラムの実行には影響しません。 コメントはわかりすくすることを目的として任意に記述します。
プログラムの流れは線型の順次実行のほかに、選択、繰り返し、イベント分岐 など協力な選択機能が備わっています。 これらのすべての種類のプログラムの流れの使用方法について説明し、 各自のアプリケーションに最適な流れを選択するための提案を行います。