HP-BASIC入門
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プログラムの基本



BASICは一般的に行の概念をもつ言語です。 これはHP-BASICでも例外ではありません。 行は行番号、文、行末注釈の3つの部分に分けられます。
例)

10 LET S=10 !A replace
20 PRINT 10*S
30 END


上の例では各行の左端に書かれた数字10,20,30が行番号にあたります。 行番号は,一連番号でなく,とびとびの番号でよいが,下の行の行番号は上の行の 行番号より大きくなっていなければなりません。
また、修正や追加が必要になったときのためにあまり詰めた行番号でコーディング すると最後の行まで行番号を修正することになります。 なので10ごとにコーディングするのがいいでしょう。 通常のHP-BASIC環境では自動的にナンバリングされるので意識することはありません がテキスト修正を行う場合には気をつけたいところです。

行番号は,必ず行の左端から書かなければならず、前に空白などを入れてはいけません。 行番号として書くことができるのは符号なしの整数のみです。


各行で!以降はコメントです。 コメントはプログラム実行には影響しませんので、誰からも明示できるようなコメントを 書きましょう。日本語入力が可能かどうかはシステムによりますので、念のためにローマ 字で記載しましょう。 またREM文でコメントを表す場合もあります。行末までがコメントとみなされます。

プログラムは一般にENDで終了します。

識別名と予約語



識別名とは変数や関数,副プログラムに付ける名前のことです。 識別名は英字に,英字,数字,または_を続けたもので表し、日本語は使えないのがふつうです。 文字列識別名は末尾に$を付けるというルールがあります。一般的なBASICと同じで、大文字小文字 の違いは識別されません。たとえば,Aとaは同じものとみなされます。 angle_A のように_を変数名に含めることができます。

一般に予約語と呼ばれる特別な名前のものに関しては識別名や変数名、関数名として用いることは できません。混同を避けるためです。 それ以外の語は変数名,関数名として自由に用いることができます。


100 DECLARE EXTERNAL FUNCTION fact
110 INPUT n
120 PRINT fact(n)
130 END
200 EXTERNAL FUNCTION fact(n)
210 IF n=1 THEN
220 LET fact=1
230 ELSE
240 LET fact=n*fact(n-1)
250 END IF
260 END FUNCTION